記憶に残る川上憲伸
中日ドラゴンズは、2000年代の落合監督時代に優勝争いの常連チームとしてセリーグに君臨していました。その時代に中日のエースとして活躍していたのが川上憲伸です。1997年のドラフトで中日に入団した川上は、1年目の1998年に14勝をあげ、この年のセリーグの新人王に輝きました。
2年目の1999年はチームが11年ぶりのリーグ優勝を飾りましたが、川上本人の成績は8勝にとどまりました。2000年から2003年は故障などで2002年の12勝以外は1ケタの勝ち星にとどまりましたが、2004年に17勝をマークして以来、エースとして君臨するようになりました。
チームが優勝した2004年と2006年にはいずれも17勝7敗の成績で最多勝のタイトルを獲得し、プロ野球界の中でもエースという名に恥じない位置にまで登りつめました。
2008年を最後にメジャーリーグに挑戦しましたが、2009年と2010年の2年間で8勝22敗と日本プロ野球での実績を生かすことが出来ず、2011年にはメジャーに昇格できないままに終わりました。2012年からは中日に復帰しましたが2015年終了までに5勝しか出来ず、2015年シーズンを最後に中日を退団しました。